コスタリカから放たれたパラシュートが日本に着陸!
農作物としてのコーヒーが、飲み物としてのコーヒーの質を左右することは言うまでもありません。たとえSingle Oの熟練した焙煎士であっても、素材が持つ力以上のものを引き出すことはできません。だからこそ私たちは、サステイナビリティや公正な仕入価格の徹底・起業家精神溢れる個人や共同体、エステートなどを含む生産者コミュニティの支援・高品質で理想的なフレーバープロファイルを持つコーヒーの探求に全力を注いでいます。
そんなSingle Oの取り組みの一環として生まれたのが「’Chute And Shoot」プロジェクト(Single Oではドリップバッグをパラシュートと呼んでおり、ParachuteのChuteと撮影のShootを合わせた)。今年の初め、ちょうどグローバル・パンデミックが発生する直前に、私たちは多くのファンを持つカフェでSingle OのクライアントでもあるBerkeloやBread & Butter、映像作家のBenemacと共にコスタリカのラ・ミニータ農園を訪れました。
以下ではその様子をまとめた動画をご紹介します。(4分後にまたお会いしましょう……)
A Quick Li’l Guide to Specialty Coffee (Japanese) from Single O on Vimeo.
タラズ地区の東向きの斜面に位置するラ・ミニータ農園は、ドローンの空撮映像からも分かる通り、標高の高いところにあります。作物の健康状態や日々の農作業に細心の注意を払う同農園は、環境に配慮した農法だけでなく、従業員の待遇においても他を圧倒しており、これはSingle Oがとても大切にしている理念にも繋がります。
映像に収められている通り、コーヒー栽培とは一筋縄ではいかないもの。激しく変化する周囲の状況やグローバル・パンデミックがそこに加わることで、生産者が苦境に立たされてしまうこともあります。例えば毎年ニカラグアやパナマから収穫を手伝いにやってきてくれるピッカーは現在コスタリカ国境を越えられずにいます。そんな中、ラ・ミニータ農園のチームは彼らを支援する方法を模索しながらも、コスタリカ政府によるインフラガイドラインや規制を順守するため、オペレーションに手を加えざるを得ない状況にあります。
一方、ラ・ミニータ農園のヴァイス・プレジデントを務めるScott Merleさんによれば、最新の規制に呼応する形で「今夏は仕事を失ったコスタリカ国民に対してコーヒー収穫への参加が奨励されている」とのこと。その施策が功を奏し、現在のところ通常必要とされる労働力の50%は確保できていると彼は言います。それでも日々変化し続ける環境に適応するため、ラ・ミニータ農園の面々は現状を分析しつつ、変化を恐れずに前進し続けているのです。
残念ながら、しばらくの間は再びラ・ミニータ農園を訪れるチャンスはなさそうですが、ぜひ映像と一緒にラ・ミニータ農園のコーヒーをお楽しみください。